2011年8月9日現在 参加者人数4683人
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出会いというのは、本当に不思議ですね。
いが必要じゃないと出合わないんで」って言うんです。ああ、
うだったら、うれしいなあと思います。
わたし、ほんとにすぐ迷子になるので、
ど、あるとき、東京の山の手線に一人で乗ったんです。
ら、何か様子が変だったのです。黒い洋服を着て、
た、髪の短い男の人が、
私はそのとき、
ちゃんは、とってもつらいことがあると、
なくなると、よその人の髪をギュウっと引っ張ってしまったり、
てしまうのです。ピアノなんかもドーンと倒してしまうのです。
女の子なんだけど、そういうときはすごく怒っているから、
す。
それでも、気持ちが収まらないと、自分の顔もバンバン殴って、
たりもします。けれど、「みかちゃん大好き」
じょうぶだよ、怖くないよ」 って言うと、だんだん落ちついていく、そんなみか
ちゃんとちょうどいたときだったのです。
そのみかちゃんと、黒い服を着た男の方が、
なぁって、そのときはあんまりよくわからなかったけど、
頭から足先まで黒い服のその男の人をぎゅっと抱きしめて、「
いよ。怖くないから、だいじょうぶです」 って言ったのです。
そうしたらビックリしたことに、その黒い服の男の人の目から、
たのです。その方は「自分は極道だ」とおっしゃいました。
とかなあと思いました。やくざさんは強そうだけど、でも、
るんだろうと思ったんです。私が抱きしめたことをやくざさんは「
とをするの?」 とおっしゃったので、「とってもつらそうだったから」 って言った
ら、またオーって声をあげて泣かれたんです。
そして、一緒に横に並んで座席に座りました。
「今からどこ行くの?」 とおっしゃったので、「講演会に行きます」 って言った
ら、「誰の?」 って言われたので、「わたしのです」 と言ったら、「おじさんに嘘
をついてはダメだよ」 っておっしゃったんです。「嘘だろ」 って言うんです。
たぶんこんなわたしが、
と思われたのだと思います。
いいかなぁと思って、ちょうどわたし、そのときに、『
館) という黄色い本を持っていて、
と思って、その本を見せて「これわたし、これわたし」
そしたら、そのヤクザさんが 「ああ、ほんとだ!」 と思ってくださって、「僕も今
から講演会について行ってお話を聞きたいけど、
いなあ」 と言って、お友だちになって、それから文通友達になりました。
お友達と別れるときに、「僕は今、
と言われました。「何ですか?」 と言ったら、「またこんな場面になったときに、
今日みたいなことをしちゃダメだよ」 って言って、「僕みたいに優しい極道ばっか
りとは限らないからね」 って、そう言われたんです。その方は、普段は絶対に一人
で電車なんか乗らないんだそうです。でも、
た。
そのあと『たんぽぽの仲間たち』 の本をすごくいっぱい買ってくださったんです。
その方は組の偉い人で、組長さんか何かで、朝の会で 『たんぽぽの仲間たち』 の本
を使ってくださって、「毎日たんぽぽの話をしてるよ」 とお手紙をくださいまし
た。ある日、「かっこちゃんは、人を殴るのは嫌いですか?」
わたしは「好きじゃない。やっぱりとっても怖いですから、
い」 って、「言いたいことがあれば伝えればいい。
お返事に書きました。そうしたら、お友達は「だったら僕も、
よ」 って約束してくれたのです。
けれどある日、「僕はかっこちゃんとの約束を破ってしまったよ」 って葉書きをも
らいました。どういうことかというと、
ら、車椅子のおばあさんが、溝にはまっていたのだそうです。
たので、若い人に、「あのおばあちゃんを助けてあげなさい」
降りて行って、「そこをどけ」って言って、
す。そこで、そのわたしのお友だちのヤクザさんが、
に毎日たんぽぽを読んでやってるんだ!」って言って、「
い」って、そう僕は言いたかったけど、
おっしゃっていました。
「僕は虫にも気持ちがあることを知りました」って、
ていました。今まで虫とかそういうものが、
ことをするなんて思わなかった。
のに、
うかがっている。そういうものも、こう目に止めて、
そんなことも書いてくださいました。
その方と文通しはじめた頃は平仮名が多いお手紙だったんですけど
プロのお手紙を送られてきたら、急に漢字ばっかりになってて、
んです。その方のお手紙にはこんなふうに書かれてありました。
・・・・・
前略、ごめんください。お元気でいらっしゃいますか?
かっこさんは、ビックリしてると思います。
を開けたり閉めたりしていただけでしたが、
いと思い、奮起して、先ず文字を打つことからしています。
が、かっこさんのビックリした顔を頭で考えながら、
なったらインターネットができるのかわかりません。(加津子注…
んぽぽの仲間たち』 というHPを持っているので、それを毎日のぞこうと思ってパ
ソコンを買ったそうです。)
若い者にもパソコンができる者がいるので、
つまらない人間で、情けなくなるのですが、自分から「
なかなか使えません。かっこさんはどう思うか、
とは思わないと思うのですが、
えて欲しい」
「人様には教えてもらうことばかりだ」 と若い者に言っていながら、けちな心や人
に教えてもらうことが恥ずかしいという心が邪魔をして、
そうにしながら、人間が小さいという証拠です。
人間が小さいと言えば、送らせていただいた人形は、
たものです。(加津子注……
くださったんです。)
く、自分で行って、店の前で入ろうと思って止めて、
れでも、かっこさんが喜ぶ顔が見たくて店に入ったのです。
かということすら知らなかった僕が、
から、変わったものです。店の人も、
ようでした。自分に合わないというか、
たので、それでもう出てしまいたかったです。「
か?」と店の者に言ったら、「たとえば、どんなものですか?」
あえず、それを」と、人形を買いました。
しかし僕は、前から思っていることがあります。(加津子注……
さっている文は、
で…。) かっこさんに会うと、誰でも会う前と変わってしまう。
習うということができないでいるが、
パソコンはやるし、おもちゃ屋は入るし、
誰が見ても信じられないことでしょう。しかし、
た」と言います。『たんぽぽ』 を話してやると、若い者も変わって行きます。おそ
らくかっこさんは、今もまわりを変えているのでしょう。
なことはないのだ」 といつも言いますね。
クリスマスには何も贈れなかったが、
かないでください。手紙というものは、自分で書いてもつらいが、
もまだこんなに大変なものです。
・・・・・
初めてパソコンで文字を打つのはどれだけ大変だっただろうと思い
らないで、こんなに長い文章をくださったのだと思うと、
お友達は「変わった」と言ってくださったけど、私こそ、
わったなー、と自分で思います。
最初は、極道さんとかヤクザさんて、
ルで人をズドーンっと撃って殺しちゃうのかなーとか、
う前は思っていたと思います。
でもその方は、とっても優しい方で、
です。ゴミ拾いとかもしてるとおっしゃっていました。
地へ出かけるのです。
お友達は、「かっこさんはどう思うか知らないけど、
今ある社会で、たとえば生まれとか、国とか、育ちとか、
て、
も平等で、誰も差別しないから、ここに帰って来るんだよ。
わかってやって欲しい。人は、やくざを極道の者を責めるけど、
い込んでいるのは、社会の人たちなんだよ」 と教えてくれました。
そんなことも、
人はみんないろいろに生まれます。生まれも育ちもいろいろ。
と、
が、人がいろいろに生まれるという理由なのかな? それが人が出合っていくことの
意味かなと考えています。
お友達とは、今も、
お友達は今、組のみなさんとずっと東北に出かけて、
なさんのおうちでお手伝いがないですか?
ら、宮ぷーのこともずっと応援してくれていて、
泣くそうです。本当に優しいお友達。
達が大好きです。
かつこ
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