2013年1月14日月曜日

毎朝届く 山元加津子さんの日記です




せっかく毎朝届くのに ちゃんと読めない時もあります
でも とても素敵なメールマガジンです

私は自分のことで精一杯で 何もできないのがもどかしいけど
いつも こころの中で 応援しています





第1247号 宮ぷー こころの架橋ぷろじぇくと
                     2013年1月4日現在 参加者人数6344人
 「1/4 昨日の宮ぷー」
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http://ohanashi-daisuki.com/info/story.html


昨日は、宮ぷーが待ちに待った外泊でした。一年と何ヶ月ぶりの外泊で、そして、同
じく一年と何ヶ月ぶりにお母さんに会うことができたのです。お母さんのところにい
つも行きたかったと思うのだけど、お母さんの体調のことや、宮ぷーの体調のことや
インフルエンザやノロウィルスがはやっていたり、本当にいろんなことがあって、な
かなかその機会が作れなかったのです。

 昨日から来てくれていたまさおちゃんが、今日も来てくれました。そして、一緒に
病院と買い物に行くよと言ってくれました。それは本当にうれしくそして大助かりで
もありました。いつもはパンテーラの車いすをバラバラにして車に積み込みます。
れは決して大変な作業ではないのですが、今日は雨が降ったり風が特別強くて、やは
り、まさおちゃんの車に車いすをそのまま載せてくださったり荷物を持ってくださっ
たり、まさおちゃんがおられなかったら大変だったと思います。そして、まさおちゃ
んもまた、宮ぷーの喜ぶ姿が見たかったのだと思います。

宮ぷー担当の看護師さんが、宮ぷーが家に帰ること、お母さんに会うことをものすご
く喜んでくださって、少し涙ぐんでおられるほどでした。ああよかった、良かった
ね、宮田さんと顔をのぞき込んでおられました。まだ胃ろうから食事も採っているの
で、その用意や吸痰のチューブの用意やお薬や、胃ろうから入れるための注射器の用
意や、手袋やコップなどさまざまの用意をしてくださいました。たった一泊であって
も、歯磨きやモアブラシや、ひげそりや、なんだかたくさんの持ち物も必要なので
す。それを忘れないように、看護師さんも私もそれぞれに、部屋に紙を貼って、書い
たりもしていました。

そして、いよいよ宮ぷーの妹さんと甥っ子さんが来られて、出発になりました。看護
師さんは、お仕事の途中だったのに、玄関まで送ってくださって、私の車のリランの
助手席が外に出てきて、それに、車いすから移乗するのもみてくださって、慣れてい
てぜんぜん大丈夫ねと言って下さって、それはとてもうれしかったです。そして、出
発。妹さんの車、私のリラン、そしてまさおちゃんの車の三台がつらなって、金沢よ
りまだ能登よりにある病院に向かいました。面会室に、お母さんが車いすに乗ってこ
られました。前にお会いしたときよりもうーんとお元気そうでした。宮ぷーは一生懸
命顔をあげて、お母さんの顔を見ていました。

スピーチカニューレをつけて、練習した「おかあさんありがとう」と言おうとしてい
るのですが、途中に痰もたまっていたのか、それとも緊張していたのかなかなか、お
母さんがわかるようにはお話しすることができません。写真をとって、お母さんと宮
ぷーの車いすが並んで、お母さんの手と宮ぷーの手がつながったとき、宮ぷーの目か
らすうっと涙が流れました。妹さんが「にいちゃんどうしたん?泣いとるんか?」と
言って「うれしいんか?」と聞くと、宮ぷーがうなづいて、涙がとまらないのです。
私もまさおちゃんも一緒に泣きました。胸がいっぱいになって泣きました。そのあ
と、宮ぷーがあかさたなスキャンでまた「うれしい」と言いました。どれだけ、お母
さんと会いたかったでしょう。どれだけ、お母さんに触りたかったでしょう。どれだ
け、お母さんを間近で感じたかったことでしょう。

まさおちゃんはお母さんを病気で亡くされたとき3年間、毎日のように通われていた
そうです。だから、お母さんを大切にしてほしいという思いがあるのでしょう。「で
きるだけこんな機会を作ってくださいね」と妹さんに言われていました。私はまさお
ちゃんの思いをわかっていながら、でも、妹さんも、宮ぷーのところに週末は洗濯物
を取りに来られ、会いに来られ、お母さんのところにも毎週のように尋ねておられる
のを知っていて、そして、私の休みの日も合わないと、宮ぷーとここに来れなくて、
妹さんは毎日本当に一生懸命おられるのをわかっているので、まさおちゃんに「妹さ
んも宮ぷーもせいいっぱいしていて、できる限り会いたいと思っていて、だから、来
れたのだから、そんなことを言わなくてもいいように思うの」とそんなことを言って
しまったのでした。

でも、まさおちゃんも宮ぷーも妹さんもお母さんも、本当に会いたくて会いたくて、
会わせたくてのことなのです。そして心がしっかりいつもつながっているんだなあと
会えなくてもそうなんだなあと思って、また涙が出ました。お母さんと宮ぷーと妹さ
んとが並ぶ前に、4つの甥っ子さんが、ヒーローみたいにして、ポーズをとった一枚
は最高のできになりました。

 お母さんは「気をつけて帰ってね」と「元気でいてね」と何度も宮ぷーにも言いま
した。お母さんはときどき最近のことなどがわからなくなるとのことだったけれど、
ピンクと、それから淡い優しい色のひざかけをしておられたので、私が「おかあさん
は優しい色が似合われますね」とお話したら「そう?ありがとう。でも私はそうは思
わないの。赤い色などはっきりした色が似合うかしらと思っているのよ」としっかり
おっしゃっておられました。まさおちゃんにも「遠いのだから、気をつけて帰って下
さいね」と声をかけておられました。宮ぷーは何度もお母さんの顔をじっと見ていま
した。

そしてそのあと、大きなショッピングモール、イオンに行きました。宮ぷーはお買い
物もきっとうれしかったのです。あちこち頭を動かして見ていました。そして、助手
席に乗ると、何か言いたげだったので、どうしたの?とあかさたなスキャンで聞くと
「ありがとう」と言いました。そして、またしばらくして「ありがとう」と言うので
す。私は涙がまた出ました。そして、私は宮ぷーが不安じゃないようにと手をにぎっ
たら、手をぎゅっと握り返してくれました。その力強さにすごくまたうれしくなっ
て、ああ、こんな日がくるなんてと思いました。
それから、宮ぷーの家に到着。まさおちゃんは、道が凍る前にということで、大阪へ
帰っていかれました。

今回はお風呂に初めて入ろうということになっていました。私は宮ぷーが何かはいて
いないと移乗ができないのです。それで、妹さんが用意をしてくださったトランクス
をはいて、車いすから、前の帰省のときに、使わなかったけど、使おうと思って買っ
ておいたシャワーいすに移乗して、そして、妹さんと二人で、宮ぷーの体や頭など
いっぱい洗ったよ。今回はお風呂にちゃぽんとつかることはしませんでした。いつか
それができるようになるといいなあと思います。でも、シャワーならできるというこ
とがわかって、それがうれしかったです。

妹さんが、9時過ぎにアパートに帰られました。宮ぷーは、またレッツチャットで
「ありがとう」と言いました。「なに?」というと「ぜんぶ」と言う宮ぷー。帰れて
本当によかったです。夜は最初や二度目のときは、私もほとんど眠ることができない
ほど、宮ぷーのコールが鳴りました。でも、今回は私が、気になって起きて、体の向
きをかえて体交したり、痰をとったりしたけれど、宮ぷーが起きてと私にコールする
ことはありませんでした。でも、私が目をさますたびに、宮ぷーは起きていることが
分かって、きっと眠りが浅いんだろうなあと思いました。

そして、やはり、看護師さんや介護士さんに、毎日、命を守っていただいて宮ぷーが
すごしているんだと感謝の思いでいっぱいになりました。2日の12時半くらいに出発
して、3日に病院に戻ってきたのはお昼の3時過ぎでした。宮ぷーはきっと家もほっと
したのだと思うけれど、でも、病院に帰って来て、病院もまたほっとする場所になっ
ているのではないかなあとも思いました。それはやはり、あたたかい病院のスタッフ
のみなさんやたくさんの友人が来てくださって、この部屋をあたたかいものにしてく
ださっているからなんだろうなと思います。

かつこ


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