ニセコの有機農家 山田さんの
にんじんとピーカンナッツのベーグル
今日のパンのメニューは
6種類のうち3種類が ひとりのお客様からのリクエスト
このパンは その中のひとつ
その方は 「ハーブのパンが大好きなあの方」とは打って変わって
「私はこのパンが食べたいんです!!」と
ひたすらにリクエストしてくださいます
ご注文のメイルも 名無しのゴンベ
メイルアドレスを見て察して と言わんばかり
ご挨拶もいっさいありません
そして ひたすらに 食べたいパンのメニューが書いてあります
大滝の有機農家 松田さんのライ麦の
その方からのメイルがくる度に
私のお返事は「申し訳ありませんが」から始まります
私は気まぐれパンや
焼きたいときに 焼きたいパンを焼きたい
いつも気まぐれに セットのメニューを考えます
でも バランスはよーーく考えているつもりです
そして その気まぐれを楽しみにしてくださるみなさんに
ずっとセットのパンを発送してきました
しかし その方は 私が「焼きたいパンが焼きたい」のに対して
「食べたいパンだけが食べたい!」わけでして
どんなに説明しても 私のやり方は理解してもらえません
まあそりゃそうです 客観的に見てみれば平行線です
その上 時には原材料まで指定されます
これにはほんとうにびっくりした〜〜
このやりとりは なかなか修行なのであります 笑
「私」をなくしてしまったら どんなに楽かと思いますが
「私」の軸がしっかりしているからこそ
保てるものもある から やっぱりバランスなんですね。。
蘭越の有機農家 川崎さんの
紫色のじゃがいもとローズマリーのパン
ただ 「ハーブのパンが大好きなあの方」と
「その方」との共通点があるんです
それは とにかく毎日ラマシパンが食べたい!
と 思ってくださっていること
だから おふたりとも ものすごい量のパンをご注文くださいます
そして私は あの方に対しても その方に対しても
それぞれの感情を抱きながらも
同じように あの方のために その方のために
パンを焼くのでした
あの方が食べたいパンも
その方が食べたいパンも
食べたい と思ってくださるのが嬉しくて
やっぱり焼きたくなっちゃうのでした
その気持ちは同じ
あの方でもその方でも 他のみなさんに対しても同じ
食べたい と思ってくださる気持ちが
とても嬉しくて私は
パンを焼くのだなあと思うのでした
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